出張理美容に於けます指導及び注意事項


 訪問理美容について:


・椅子に座ることができるか、またどのくらいの時間座ることができるか把握しておく。
・病気や障害の状況について聞く。
 肺炎やその他感染症の有無、挿入されてるカテーテルの有無、人工呼吸器などの医療機器の有無、
 とくに心臓ペースメーカーの有無は重要。
・介護度はどのくらいか。
・日程についての話し合い。入浴サービスを予定された日に合わせるのも必要です。

<注意>
訪問サービスを行う時にはどうしても個人的に情報を知ることになります。
プライバシーの観点から情報の扱いは特に慎重にしなければいけません。
 

 訪問時・施術について:

・なるべく椅子に座って頂くようにする。椅子の下に新聞紙かシートを敷く。(場所による)
・施術は苦痛を与えず、できるだけ正確に素早く行う。
・本人に向かって話す場合、なるべく同じ目線で話しかけるようにする。
・おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばず、できるだけ名前で呼ぶようにする。
・喉の器官を切開されてる方は施術前にタンを吸引してもらっておく。
・本人が寝たままの状態で、かつ言葉が理解できず体も動かすことができない方の時は
 目を保護する必要があります。
・ヘアーカット後は体温の低下が起きやすいので、服や毛布をかけたりする事も大事です。
・カット鋏はすき率50%以上のものがよい。
・椅子はなるべく安定のあるものを使う。
・理美容師自体が風邪をひいていたり、インフルエンザや眼の病気、
 皮膚病など感染させるおそれがある疾病を患っている場合は訪問を避ける。
・理美容業は直接手で触れますので、カミソリ、ハサミ、タオルの利用により感染したり
 感染の媒体のなる可能性があります。
 こうした感染症に関する知識を十分に入手し、その予防に最大限の注意をしなくてはなりません。
 

 起こりえる病状への対応:

鼻出血 ・小鼻を強くつまみ。あごを引き口で息をして頭を高くして安静にする。
    ・決してうなじを叩いたりしない。
    ・もし頭をうち鼻や耳から半透明の液体が出てるときは危険な状態なので、
     安静にして直ちにかかりつけの医師に連絡をする。
脳卒中  突然の激しい頭痛。救急車を呼んでいる間にい以下の処置をする。
    ・意識がなければ気道を確保、呼吸が止まっていれば人口呼吸をする。
    ・水平に寝かせ、顔が赤いときは上半身をやや高めにする。
    ・衣服を緩め楽に呼吸がでるようにし、保温する。
    ・吐き気があれば横にする。
心臓病  蒼白になり胸を押さえてうずくまるか、意識を失い倒れ、呼吸困難になる。
     救急車を呼んでいる間に以下の処置をする。
    ・意識があればあわてずに座った楽な姿勢をとらせる。
    ・呼吸が止まっていれば気道を確保し人工呼吸をする。
    ・全身を保温する。
    ・意識が鈍っていたり吐き気があったりする場合は水分を与えない。

 

社会的ニーズの高まりを受けて厚生労働省から出張理美容に関する衛生管理要領がでています。

その中から在宅出張を行う場合は次の器具等を履行する。

1 洗浄及び消毒済みのハサミ等の理美容機具を衛生的かつ安全に収納できるもの。
2 使用済みハサミ等の理美容器具を安全に収納できるもの。
3 消毒された布片類・タオルと、これらを衛生的に収納できるもの。
4 外傷に対する緊急措置に必要な薬品及び衛生材料。
5 手洗いに必要な石鹸、消毒液等。

うすゆき草倶楽部
株式会社 おおわだぐみ